英語雑感 8 英語で議論するということ

日本人は議論が苦手と言われます。本当に苦手かどうかは別として、議論の形式を知らない、あるいは教わらないのです。そして文化的に積極的に主張をしないことが社会的慣習として定着していることが関係していると思われます。アメリカの小学校では授業でプレゼンテーションや自分の意見を言うことを学びます。
私たちはどのような時に自らの意見を発信し、意見を出し合い、戦わせるでしょうか。国会や裁判所、TVの討論会など様々な議論があります。学校でも何らかの委員を決めたり、文化祭の担当を決めるなどのディスカッションがありますね。社会人なら社内で様々な会議があるでしょう。もっとも日本の会社の会議は予定調和が前提であり、意見を戦わせるイメージはあまりありませんが。
議論の一形態であるディベートなどは議論の結果として優劣をつけるものであり、アメリカの大統領選挙で行われるディベートなどはその典型的な例でしょう。また、ブレインストームは参加者が様々な意見を出し合い、異なる主張を建設的にぶつけ合い何が問題かを明らかにすること、あるいは課題に対する解決策を導き出します。
ビジネスにおける顧客との商談も議論・ディベートの一つと考えられます。大統領選のディベートでは相手を論破することが目的の一つですが、ビジネスの現場においては相手を論破する必要はありません。論破するのではなく互いの相違を正しく認識し、ギャップを埋めていくコミュニケーション力(これは英語・日本語問いませんね)が大切なのです。議論に勝って商売を失っては元も子もないです。
決して流暢である必要はなく大切なのは話の中身です。ビジネスの現場について見ると、あなたが売り込む側で先方が買う側であれば、通常先方からはあなたの商品のメリット・デメリットや他社商品との比較など様々な指摘・質問がなされます。それに対し自社製品について説明し、買い手の疑問に的確に答え、否定的な見解や批判を上手に切り返すことが出来れば半分は成功です。日本語でもそう簡単なことではありませんが英語でできれば痛快です。
商売において「三方良し」という言葉があります。ケースバイケースですが、勝ち負けだけを目指すのではなく、誰もが良くなる考え方は世界中どこでも通用するのではないでしょうか。
英語実践力向上の目的の一つは英語で良好な人間関係を築くことにあります。流暢さも大事ですが、初めのうちは自分の主張が正しく伝わるよう、堅苦しくても丁寧な表現を使うことが大事です。英語に限らず言葉は使って行くうちに語いや流暢さが向上して行きます。
日本語同様、議論や交渉における英語にも特定の言い回しがあります。それらについてインプットし自家薬籠中のものにしたいものです。
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